抗生物質についてちゃんと知ってる? 抗生物質の特徴とその種類

抗生物質というものを聞いたことがある人は多いでしょう。
風邪になったときなどに、とりあえず渡される薬です。
ですが、実際にどういうものなのかを理解している人は、それほど多くはないのではないでしょうか。そこで、今回は抗生物質についてお話します。

■抗生物質とは?

細菌感染症に有効な薬が抗生物質です。
こう聞くと、インフルエンザなどにも効果があるように思いますよね。
ですが、残念ながらインフルエンザには、利きません。

その理由は、原因がウイルスだからです。
似ているようですが、ウイルスと細菌は違うため、抗生物質では意味がないわけです。

■ウイルスと細菌

ではこの2つは何が違うのでしょうか。
とても小さく目に見えない点と病気の原因になるという点においては、ほぼ同じと言ってもいいかもしれません。
病気の原因と言っても、全部がそうだというわけでもないのですが、今回は目を瞑ります。

細菌は栄養と水分、適した環境があれば自分自身で増殖することが出来ます。
細胞壁やタンパク合成があり、我々と同じようにエネルギーを生産します。
小さくても生物ということになるでしょう。単細胞生物を想像したら、わかりやすいかもしれません。

たいしてウイルスは生物に取りついて、その細胞を使って増えていきます。
細菌のように自分自身で増えることもできなければ、動物のように同種が集まっても増殖できません。
宿主として使われた細胞は、ウイルスが増殖して細胞外に出てくるときに死んでしまいます。

増えたウイルスはまた別の細胞を宿主にして、また細胞が死滅します。
これを繰り返されて、生物は耐えることが出来ずに死に至ることもあるわけです。
細菌は環境さえ整えば、他の生物がいなくても増殖することが出来ます。

また大きさも違い、細菌がだいたい1マイクロメートル(1mmの1000分の1)なのに対して、ウイルスは30ナノメートル(1マイクロメートルの1000分の1が1ナノメートル)ほどです。
細胞の中に入り込まないといけないため、ウイルスは小さいわけですね。

他の生物がいないと増えることが出来ませんし、細胞壁といった基本的な生物の構造も持ち合わせていないため、ウイルスは半生物と呼ばれることもあります。

■抗生物質の種類

細菌がどういうものかはわかってもらえたと思いますが、では抗生物質はどのように最近に作用するのでしょう。
抗生物質はたくさんありますが、「殺菌」と「静菌」の2つに分けられます。
殺菌はすぐに菌を殺してしまうため、静菌よりも早く効果が現れます。

具体的には、細胞壁の合成もしくはDNAの合成の邪魔をすることで、前者なら細胞が保てなくなり、後者なら遺伝情報が使えなくなり、細菌が死に至ります。
細胞壁合成の邪魔をするのがペニシリン系とセフェム系の抗生物質で、DNA合成の邪魔はニューキノロン系抗生物質が該当します。

静菌はタンパク質合成を妨害することで、細菌がタンパク質不足になり、徐々に弱らせます。
殺菌と違い弱らせる時間がかかるため、効果はゆっくり現れます。
兵糧攻めをしているイメージと言ったらわかりやすいでしょうか。

静菌作用のある抗生物質はマクロライド系とテトラサイクリン系です。

■抗生物質にはいろいろある

抗生物質というとニュースでも目にする機会は多いかもしれません。
しかし、その種類はたくさんあり、どんな病気にでも有効な魔法の薬ではありません。
方法次第では病院に行かなくても手に入ると思いますが、利用する際には医師の指示を仰ぐことが一番いいのではないでしょうか。